【平成の長崎】受験生のはがき掲示 眼鏡のコクラヤ 家族からの励ましも 平成6(1994)年

 受験シーズンもヤマ場を迎えているが、長崎市万屋町の眼鏡店コクラヤは、提携するラジオ番組に寄せられた受験生のはがきを店頭に掲示している。はがきを絵馬に見立てたもので、受験生らの目を引いている。
 同店は売り上げの三割強を占める学生客へのPRを含め、5年前から受験シーズンの12-4月、地元FM局のリクエスト番組に受験生を支援する「学生頑張れ」コーナーを設置。合格祈願を込め、番組に寄せられたはがきを絵馬に見立てて店頭に飾ることにした。 店先に「ジャンプUPボード」と書かれた掲示板(縦1メートル、横1.8メートル)を立て、受験生らのはがき約60枚、ファクス用紙40枚を“供えている”。はがきは「もう浪人はやりたくない」「無事受かるよう、祈ってください」など勉強の息抜きに書かれたものや、家族らからの励ましなど。3月末ごろまで掲示するという。
(平成6年2月18日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

絵馬に見立てて掲示した受験生のはがきとファクス=長崎市万屋町

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