【MLB】田中将大は大舞台向き!? ブーン監督信頼揺るがず「確実にWC候補の1人だ」

ブーン監督(右)に交代を告げられたヤンキースの田中将大【写真:Getty Images】

5回途中5失点も「影響しない」「マサに非常に大きな信頼」

 ヤンキース田中将大投手は20日(日本時間21日)、本拠地レッドソックス戦に先発。勝敗こそつかなかったが、5回途中を8安打5失点と打ち込まれ、ライバル球団の優勝決定を目の当たりにする屈辱を味わった。地区優勝を逃したヤンキースは、ワイルドカード(WC)枠でのプレーオフ進出を狙うことになるが、この日の投球内容を見てもアーロン・ブーン監督が田中に寄せる信頼は揺るがなかったようだ。地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」電子版が伝えている。

 自身3連勝中だった田中だが、初回に1死三塁からマルティネスに中前適時打を浴び、連続無失点記録が20イニングでストップ。さらに2回にはベッツに2点タイムリーを許し、3回にはホルトにソロ弾献上。5回に先頭から2連打で無死一、三塁としたところで降板となった。
 
 試合後、2ストライクに追い込んでからの直球の質に苦言を呈していたブーン監督だが、それでもこの1試合の結果だけでは田中に対する信頼は揺るがなかったようだ。田中はJ.A.ハップ、ルイス・セベリーノと並び一発勝負のWCゲームの先発候補の1人。大事な試合で誰に先発マウンドを託すのか悩ましいところだが、指揮官はこの日のパフォーマンスが決断に大きな影響を与えることはないと断言。「我々はマサに非常に大きな信頼を置いている。特に大舞台ではね」と変わらぬ信頼を寄せた。

 さらに「我々には、たくさんの選択肢がある」とした上で、「マサは確実にワイルドカード先発候補の1人だ。今日のこの結果で、彼が大舞台で活躍できないとは思わない」と話したという。

 田中は昨季プレーオフで3試合に登板し、2勝1敗、防御率0.90の活躍を見せた。大舞台に強いという定評を持つ右腕だが、次回の投球内容には大きな注目が集まりそうだ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2