6日のペルー代表戦を最後に、正式にオランダ代表を引退したヴェスリー・スナイデル。
ラストマッチとなったそのペルー代表戦から5日後、スナイデルはインスタグラムでユニークなユニフォーム姿を披露して話題になった。
このユニフォームは、スナイデルがオランダ代表で着用したホームキットを組み合わせたマッシュアップ・ジャージー。代表での歴史がひと目で分かるような素晴らしい一着だ。
スナイデルが代表で残した記録は「15年間で134試合に出場し31得点31アシスト」。ここではスナイデルが15年間で着た9つの“オレンジ色のユニフォーム”を振り返ってみたい。
オランダ代表 2002年モデル
2002年日韓W杯やユーロ2004予選などで使用したユニフォーム。黒の差し色と鋭角状デザインが印象的だった。
スナイデルは2003年にA代表デビュー。画像は同年10月に行われたユーロ2004予選モルドヴァ代表戦での一場面で、この試合でスナイデルは代表初ゴールを決めている。
オランダ代表 2004年モデル
ユーロ2004や2006年ドイツW杯欧州予選で使用。白いパイピングが印象的で、丸囲みの胸番号はあまりにもデザインが斬新過ぎた。
スナイデルはユーロ2004のメンバーに選出。チームは準決勝でポルトガル代表に敗れたが、スナイデルはグループステージのラトヴィア代表戦のみの出場に終わっている。
オランダ代表 2006年モデル
2006年ドイツW杯やユーロ2008予選で使用した、開襟スタイルが特徴のクラシックなユニフォーム。エンブレムは盾形にデザインを変更。
ドイツW杯では中心メンバーとして活躍。チームはグループステージを突破するも、決勝トーナメント1回戦でポルトガル代表に敗れた。
オランダ代表 2008年モデル
ユーロ2008や2010年南アフリカW杯欧州予選で使用。襟の片側にだけオランダ国旗カラーを配したデザインが特徴的なユニフォーム。
ユーロでは10番を付けて3試合に出場し、チームのベスト8に貢献した。また、フレンドリーマッチでは14番など大きな番号も付けている。
オランダ代表 2010年モデル
2010年南アフリカW杯やユーロ2012予選で使用。オレンジと黒のコントラストが印象的なユニフォームだった。
W杯グループステージで日本代表と戦い、スナイデルの得点が決勝点となり1-0で勝利。この大会でオランダ代表は32年ぶりの決勝進出を果たした。
オランダ代表 2012年モデル
ユーロ2012や2014年ブラジルW杯欧州予選で着用したキット。濃淡が異なる2色のオレンジが織りなすアシンメトリーデザインが大きな特徴。
ユーロ2012ではグループステージ全試合にフル出場したが、チームは最下位に終わっている。
オランダ代表 2014年モデル
2014年南アフリカW杯やユーロ2016予選で着用したユニフォーム。オランダサッカー連盟の創立125周年を記念したデザインで、ほぼオレンジ一色のクラシックなスタイル。エンブレムは創立当時の「片足立ちのライオン」に変更となった。
オランダ代表は2014年のW杯で3位を獲得。スナイデルは3位決定戦以外の全試合で先発メンバーに名を連ねた。
オランダ代表 2016年モデル
ユーロ2016は予選で敗退したため、8大会ぶりに出場を逃したユニフォーム。さらに2018年ロシアW杯も欧州予選で敗退と、恐らくオランダ人にとっては良い思い出がないキットとなった。
ユーロ、W杯と立て続けに出場を逃したこともあり、必然とスナイデルの代表キャップ数も伸び悩んだ。
オランダ代表 2018年モデル
ユーロ2020へ向けて再スタートを切った最新のユニフォーム。ヴェイパーニットの特徴であるギザギザのグラフィックが特徴的なデザインで、エンブレムは80年代以来となる黒いライオンを採用している。
6日のペルー代表戦はスナイデルの引退試合に。オランダ代表はメンフィス・デパイの2ゴールで勝利し、通算134キャップを刻んだレジェンドの引退に華を添えた。
先発のスナイデルは62分までプレー。クインシー・プロメスと交代でベンチに退き、オレンジのユニフォームに別れを告げた。