政府軍砲台、築山で確認 水前寺成趣園で熊本市が初発掘

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現在の水前寺成趣園の築山。熊本地震で頂上部が陥没したままになっている=21日

 熊本市は21日までに、国の名勝及び史跡の水前寺成趣園(中央区)にある築山[つきやま]の発掘調査を行い、江戸時代の造成土や、1877(明治10)年の西南戦争で山を削って政府軍の砲台が置かれていた位置を確認した。市は23日に現地説明会を開く。

 市文化振興課によると、築山の発掘は初めて。熊本地震で頂上部が約60センチ陥没したため、復旧方法を探るための調査で分かった。

 8月上旬から約1カ月間、築山の北側と南側の2カ所を数センチから50センチ掘り下げた。土の色や盛り方の違いから、江戸時代の部分と砲台が置かれていた位置、西南戦争後に盛りなおした土の層を確認したという。現在の築山は高さ約8・5メートルで、砲台は約5・8メートルの高さに設置されたとみられる。大砲を実際に発射する時に使う薄い摩擦管の破片(長さ1・5センチ、幅5ミリ)も出土した。

 これまで西南戦争前後の古写真から、政府軍が築山を削って砲台を設置していたことは分かっていた。

 現地説明会は23日午後4時から。無料。中止の場合は市のホームページに掲載する。(飛松佐和子)