長崎市南山手町の大浦天主堂キリシタン博物館は開催中の世界遺産登録記念展「復活の島・五島列島」で、イエス・キリストの誕生の情景を再現した潜伏キリシタンの信仰用具とみられる「馬小屋」を公開している。26日まで。
「馬小屋」は高さ27センチ、幅48センチの木箱の中に、仏像2体や巻き貝の形をした「根付」という工芸品、3体の金属像などを配置している。江戸時代に制作されたとみられ、禁教期に長崎・外海から潜伏キリシタンが移住した五島市の黒蔵集落に伝わっている。
同博物館によると、仏像は聖母マリアや神、根付は布にくるまれた幼子イエス、金属像はイエスに捧(ささ)げ物をする「東方の三博士」にそれぞれ見立てているとみられ、イエスが馬小屋で誕生した情景を再現した模型と推定されるという。
イエスの誕生を祝ってクリスマスに唱えた「おんたいやのオラショ」や、「東方の三博士」の祝日が記された「キリシタン暦」など「馬小屋」と一緒に保管されていた文書類も展示している。
博物館の観覧は大浦天主堂の拝観料(大人千円、中高生400円、小学生300円)が必要。
「イエス誕生の馬小屋」公開 潜伏キリシタン信仰用具 世界遺産登録記念展 大浦天主堂キリシタン博物館
- Published
- 2018/09/22 00:27 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 12:24 (JST)
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