ロッテ福浦、本拠地で2000安打の偉業なるか ファンも関係者も大きな期待

ロッテ・福浦の関連グッズは連日ほぼ完売状態となっている【写真提供:(C)PLM】

関連グッズも連日ほぼ完売状態

 9月15日からの本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの8連戦。ロッテの福浦和也内野手は16日の楽天戦と19日のソフトバンク戦、そして21日の西武戦でそれぞれ1安打ずつ放ち、25年間で積み上げてきた安打数を「1999」とした。

 通算2000安打は、マリーンズの生え抜き選手としては1985年7月11日に達成した有藤道世氏以来、33年ぶりの大偉業となるだけに、球場内外での注目度は高く、その瞬間に立ち会おうとプロ野球ファンが連日ZOZOマリンスタジアムに詰め掛けている。

 やはりこの注目度の高さはグッズの売り上げにも大きく貢献しているようで、「マリーンズストア ミュージアム店」のマネージャーを務める藤野達也氏は、“福浦安打製造所創業25年大創業祭”が行われた9月16日の売り上げに対して、次のように語った。

「全体の売り上げで言うと、最も売り上げがいい日は開幕戦なのですが、それにわずか届かず、ほぼ匹敵する数字という結果でした。当然、福浦選手の売り上げがメインですが、当日に用意したグッズがほぼ完売(9割程度)となりました」

 さらに藤野氏は「それ以外の日も福浦選手に関するグッズの売り上げは好調」と語り、「ユニホームをはじめ、ほぼ品薄状態です」と、現在はまさにうれしい悲鳴をあげている状態だと笑顔で教えてくれた。

 マリーンズストアの女性スタッフも「関連のグッズを身に着けておられる方も多いです。16日にTシャツとタオルを配った際は、その勢いでグッズ購入をという方による長蛇の列がすごかったです。やはり注目度は高いですね」と身をもって感じているようだ。

マリーンズだけでなく他球団ファンも待つ、その瞬間

 昨年訪れた初観戦でハマり、今季はホーム開催の全試合に足を運んでいるという男性は「バッティング技術とか、過去のタイトルから見て分かるように安打を量産していたところがすごいと思います」と福浦選手の魅力を語り、「もちろんホームで。この連戦で決めてほしいですし、だめなら来週のホームで。全チケット買っているので!」と興奮気味に話した。

 千葉移転直後からのファンだという女性は「ずっと追い掛けてきましたし、ついにここまで(2000安打達成が近付いて)きたのかという気持ち。ぜひとも本拠地で達成してほしい」と期待した。

 達成してほしいと願う気持ちはマリーンズファンだけではないようで、バファローズのファンだが、福浦選手を見にきたという男性は「敵ながら素晴らしい選手で、ファンになりました。やはり本拠地で達成してほしいものですね」と、この連戦での2000安打を強く願った。

 5月、6月はいずれも1安打ずつに終わり、今季中は難しいと思われた2000安打も、7月に安打を量産したことにより残り1本に。偉業達成への機運が高まり、ファンもスタッフもその瞬間を今か今かと待ちわびている。(「パ・リーグ インサイト編集部」松下雄馬)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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