ジェラード監督就任は大当たり? ビジャレアルにも引き分ける古豪の実力

レンジャーズの指揮官に就任したジェラード photo/Getty Images

名選手が名指揮官になるとは限らないが、今季からスコットランドのレンジャーズを指揮するスティーブン・ジェラードは指揮官としての才能も優れているのかもしれない。

古豪レンジャーズ復活のミッションを任されたジェラードは、今季開幕から好パフォーマンスを継続。リーグ戦ではライバルのセルティックに直接対決で敗れたものの、それ以外は負けなしで5戦2勝2分1敗で4位につけている。チーム得点数10は首位のハーツに次ぐリーグ2番目の数字で、立ち上がりは悪くない。

またヨーロッパリーグでは予選、プレーオフを突破してグループステージ出場権を獲得。そのグループステージ第1節ではスペインの強豪ビジャレアルと対戦し、2-2の引き分けに持ち込んでいる。この一戦で同点弾を決めた31歳のFWカイル・ラファーティーは今夏レンジャーズに復帰した選手なのだが、この補強も当たっている。英『Daily Mail』によるとジェラードもラファーティーへの信頼を口にしており、能力を分かっていたからこそ獲得したのだと称えている。

「このコンペティションで彼が得点を決めるのは初めてのことだが、彼は代表で多くのゴールを決めてきたからね。驚いてはいないよ。私が獲得した理由なのだから。彼が大舞台を好んでいることは知っていたし、得点を奪う力を持つことも分かっている」

その他にもチーム屈指の点取り屋である22歳のコロンビア人FWアルフレッド・モレロスに加え、今夏にリヴァプールから21歳FWライアン・ケントをレンタルで、ローマから21歳FWサディク・ウマルを同じくレンタルで獲得するなどジェラードは前線を積極的に補強してきた。ここまではその成果が出ており、1年目から大きな成功を収められるかもしれない。

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