国際平和デー 願いよ届け!「長崎の鐘」鳴らす 被爆者や観光客ら

 国連が定めた「国際平和デー」の21日、被爆者らが長崎市の平和公園内の「長崎の鐘」を鳴らし、恒久平和を願った。
 県被爆者手帳友の会やアジェンダNOVAながさきなど5団体でつくる「長崎の鐘を鳴奏(ならそう)会」主催。国連は2001年から9月21日を「世界の停戦と非暴力の日」とし、全ての国と人々に敵対行為の停止を呼び掛けている。岐阜県高山市が、同日に鐘を鳴らす取り組みを全国の自治体に働き掛け、長崎市も賛同。13年から市内の寺院や教会に一斉に鐘を鳴らす取り組みを勧めている。
 被爆者や観光客ら約20人が綱を引き、約1分間、鐘の音を響かせた。県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長(82)は「長崎から平和に向かう取り組みを広げ、核も戦争もない世界を子どもたちに引き継ぎたい」と話した。

平和を願って長崎の鐘を鳴らす被爆者ら=長崎市、平和公園

© 株式会社長崎新聞社