さまざまな方法で被災地を支援するジャニーズタレントと事務所

今年は西日本豪雨、北海道胆振東部地震など、日本は大きな災害被害に見舞われている。過去から現在まで、ジャニーズが被災地を元気づけるためのボランティアを行っている。

西日本豪雨では、木村拓哉がジャニーズ事務所の後輩を連れ炊き出しを行った。嵐は被災地にワクワク学校での収益金の一部を寄付。A.B.C-Zの塚田僚一は完全プライベートでボランティア活動に参加し、瓦礫撤去などを行った。

ジャニーズ事情通は「木村さんが被災地を訪れた際は、被災地の人たちと一緒に写真を撮ってくれるサービス。地元の人たちは『ありがとう、こんな遠くまできてくれて』と感激の声。塚田くんは仕事もあって大変だろうに、完全プライベートで、一般ボランティアに混ざって力仕事。被災地の人たちは後で、『あの金髪の子はジャニーズだったんだよ』と驚く声が出てました」と語る。

今回の北海道胆振地方東部地震では、全道各地で停電が発生。すぐに復旧した地域もあったが、停電はしばらく続いた地域もあった。現在も節電が呼びかけられている。

そんな中、Hey! Say! JUMPは現在ライブツアー「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR SENSE or LOVE」で、9月22、23日は札幌の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで公演を行う。

ジャニーズ事務所は公式ホームページで「今回の地震以降、コンサートの開催に対して深く悩んだ」「楽しい時間を共有することが皆様のお力添えになるのではと考え、予定通りの開催する」とした上で、「舞台装置に必要な電源は独自に手配をした電源車で賄います」と発表した。続けて「被災地を中心に北海道の皆様が一日も早く平時の生活に戻れますよう、復旧復興を心よりお祈りいたします」とつづっていた。

ファンからは「開催が中止になると思っていたが、やることになってよかった」「電源を独自で持ってくるなんて、ジャニーズやるよ」と賞賛の声が挙がった。

また、現在他のジャニーズ事務所所属のグループ「関ジャニ∞」「KAT-TUN」もコンサートツアー中だ。いずれもグッズ売り場や会場に募金箱が設置されている。

2016年の熊本地震では、中居正広が完全プライベートでボランティア活動を行った。

2011の東日本大震災の時には、ジャニーズ事務所は「Marching J」を立ち上げ、ジャニーズ事務所の全タレントが参加し、代々木第一体育館でチャリティーイベントを行い、3日間で39万人が募金に協力した。また、所属タレントのコンサートを中止して、コンサート機材運搬用の10トントラックや電源車などを被災地に送り出すなどの支援を行った。

ジャニーズ事情通は「滝沢秀明はプライベートでも被災地を訪れ、炊き出しの支援をしました。その後、タッキー&翼で石巻市を訪れて、無料ライブを行い、被災地を勇気づけました。また、震災で行えなくなったコンサートの代わりに復興支援を目的とした『嵐のワクワク学校』を開催。イベントでの収益金の一部を被災地へ寄付しています」と言う。

さらにさかのぼると、1995年に起きた阪神淡路大震災のチャリティーのため、2年後の1997年に「J-FRIENDS」を結成。2003年までの期間限定で、1997年までにデビューしたグループのうち関西出身者がいるTOKIO、V6、KinKi Kidsの3組が終結したスペシャルグループだ。毎年年末にカウントダウンコンサート、CDリリースなどし、収益金の一部を寄付していた。(二浦誠)

*写真は2011年の募金活動の様子

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