もしドルトムントが主力を売却していなかったら? 最強ベスト11選出!

ロマン・ビュルキ photo/Getty Images
マルセル・シュメルツァー photo/Getty Images
ソクラティス・パパスタソプーロス photo/Getty Images
イルカイ・ギュンドアン photo/Getty Images

近年のドルトムントは自分たちが育てたワールドクラスのプレイヤーを他クラブに引き抜かれるパターンが続いている。2012-13シーズンにはチャンピオンズリーグ決勝まで進んだのだが、その時出場した選手のうち8名はすでにクラブを去っている。仮にドルトムントがユルゲン・クロップ時からのベストプレイヤーたちを残していたならば、果たして今どんなイレブンが完成するのだろうか。英『GIVE ME SPORT』がベストイレブンを選んでいる。

GK:ロマン・ビュルキ

以前はロマン・ヴァイデンフェラーという守護神がいたが、ドルトムントは決してワールドクラスのGKを抱えたチームではなかった。ビュルキは現在チームのゴールを守る選手で、こちらも抜群の評価を得ているわけではない。しかし、ヴァイデンフェラーよりは上と見られているようだ。

サイドバック:ウカシュ・ピシュチェク、マルセル・シュメルツァー

こちらも今と変わらない。2人とも30代に入っており、これまでクラブも若いサイドバックを獲得してきた。しかし、未だに2人からポジションを奪い取る者はいない。シュメルツァーはドルトムントで通算346試合出場、ピシュチェクは298試合に出場している。この2人はクロップ時代からチームを支えるレジェンドと言っていいだろう。

センターバック:マッツ・フンメルス&ソクラティス・パパスタソプーロス

フンメルスはまさに近年のドルトムントを象徴する選手だ。まだ無名に近い状態でドルトムント入りし、それをクロップが育て上げた。現在はバイエルンでプレイしており、今でもワールドクラスのセンターバックと評価される選手だ。その相棒に選ばれたのは今夏アーセナルに移籍した30歳のパパスタソプーロスだ。パパスタソプーロスもギリシャのDFらしく1対1の争いに強く、信頼の置けるDFだ。ドルトムントではフンメルスとスボティッチがコンビを組む機会が多かったが、今回はパパスタソプーロスが選ばれている。

ボランチ:イルカイ・ギュンドアン&ヘンリク・ムヒタリアン

ムヒタリアンは守備的な仕事をこなす選手ではない。しかし、同メディアはムヒタリアンがドルトムントで見せた活躍からどうしてもイレブンに含めたかったようだ。近年のドルトムントは優れたアタッカーを多く抱えてきたため、ムヒタリアンでも本職の2列目には入れなかったのだ。ただムヒタリアンも2016-17シーズンには23得点32アシストの見事な記録を残しており、このイレブンに入るにふさわしい選手と言えよう。

現在マンチェスター・シティでプレイするギュンドアンのことも同メディアはワールドクラスの選手と称えており、今でもドルトムントに残ってくれていれば大きな戦力となったのは間違いない。

サイドハーフ:ウスマン・デンベレ&マルコ・ロイス

デンベレは昨季バルセロナで苦しいシーズンを過ごしたが、今季の活躍を見れば特別な才能を持つアタッカーなのは間違いない。ドルトムントには1シーズンしか在籍しなかったが、それでも今回のベストイレブンに入ってきている。ロイスについては説明不要なはずで、恐らくはドルトムント史上最高と言っていいほどの才能の持ち主だ。怪我に泣かされてきたのは残念だが、ベストな状態にある時のロイスを止められるDFはほとんどいないだろう。

FW:ロベルト・レヴァンドフスキ&ピエール・エメリク・オバメヤン

同メディアはどうしてもこの2人を2トップで並べたかったのだろう。機能するかは別として、2人がドルトムント史に残る点取り屋だったのは間違いない。現在も2人は世界トップレベルのストライカーで、ドルトムントに残っていれば恐ろしい攻撃軍団になっていたに違いない。

その他に同メディアはこのイレブンにふさわしい選手を3人挙げているのだが、驚くべきことに今夏加入したばかりのMFアクセル・ヴィツェルが入っている。それほどヴィツェルのインパクトが大きかったということなのだろう。ボランチの位置にヴィツェルが入るのも面白い。その他の2人はMFマリオ・ゲッツェ、イヴァン・ペリシッチとなっている。ここでもゲッツェor香川真司の議論が起きそうだが、同メディアはゲッツェを選んでいる。

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