“若すぎる”モナコ PSGの数少ないライバルが早々に脱落か

ニームと引き分けたモナコ photo/Getty Images

2016-17シーズンにはパリ・サンジェルマンを抑えてリーグ制覇を達成し、昨季も2位でフィニッシュしたモナコはPSGに対抗できる数少ないクラブの1つだった。しかし、今季は開幕から苦戦が続いている。

モナコは21日にリーグ・アン第6節でニームと対戦して1-1で引き分けた。これで開幕6試合が消化された段階でモナコは1勝3分2敗で勝ち点6しか稼げていないことになる。PSGが23日に行われるアウェイでのレンヌ戦に勝利すれば、PSGは無傷の6連勝で勝ち点18。早くもモナコとPSGの勝ち点差は12に開くことになる。

英『sky SPORTS』は、「モナコのまずいスタートはニームと1-1で引き分ける形でまだ続いている」と伝えており、PSGの数少ないライバルクラブの1つが早くも優勝争いから脱落しようとしている。2016-17シーズンから転落した理由を考えるなら、やはり主力選手の退団が大きい。この2年でキリアン・ムバッペやトマ・レマル、ファビーニョら主力が次々とクラブを離れ、現在のモナコは異様なほど若い集団になっている。

ニーム戦に先発したメンバーを見ても、DFアントニオ・バッレーカ(23)、ケビン・ヌドラム(22)、MFユセフ・アイ・ベナセル(22)、ユーリ・ティーレマンス(21)、アダマ・トラオレ(23)、ジョルディ・ムブラ(19)、ソフィアン・ディオプ(18)ら若手が多く、まるで年代別チームを見ているかのようだ。交代で入った選手もサミュエル・グランサー(22)、ムサ・シラ(18)と若い。

今節は酒井宏樹の所属するマルセイユがリヨンとの対戦を控えており、これはどちらが勝ってもおかしくないゲームだ。仮にリヨンが勝利すれば、マルセイユとリヨンが勝ち点10で並び、PSGと8点差がついてしまうかもしれない。そうなれば優勝争いは早々に決着してしまう恐れもある。モナコが奮闘していたここ2シーズンは何とか優勝争いを盛り上げていたが、モナコが脱落してしまえばいよいよPSGの天下か。

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