中国中車、炭素繊維やタッチパネル車窓を採用した新型車両 CETROVO を公開

中国中車 CRRCは、国際鉄道技術専門見本市 InnoTrans 2018 で、炭素繊維を採用した地下鉄車両「CETROVO」を公開。

CETROVOは、従来の鉄製やアルミニウム製の地下鉄車両よりも13%軽量で、同社製車両シリーズで最軽量。最もエネルギー効率に優れ、同様車種では中国初のモデル。

また、客席窓にはタッチスクリーン・ディスプレー機能を備えたマジックウインドーや、タッチスクリーン対応ミラーなども採用した。

「乗客は、CETROVO のマジックウインドーを使ってニュースを見たり、ウェブを閲覧したり、チケットを購入したり、ビデオや生放送のテレビ番組を見たりもできる」(同社)

「鉄道輸送機器は変革の先端にある。炭素繊維素材の採用と導入により、軽量でエネルギー効率の高い列車が可能に。また保守、運用、乗客体験の向上をめざすよりインテリジェントなサービスも導入。CRRCは、時速600kmの高速リニアモーターカー、高速EMU(近郊区間用旅客電車)、地下鉄への新技術と炭素繊維素材の活用に投資を続ける」とスン・ヨンカイCRRC社長。

さらに、ディン・サンサンCRRC Sifang エンジニアリング次席責任者は、「車両の軽量化は、よりよいエネルギー効率を達成するための地下鉄構築コンセプト。CETROVO は、車体、ボギーフレーム、運転室機器キャビネットをすべて炭素繊維複合素材で構成。車両の軽量化に貢献し、新しい機能のためのスペースが増えた」と伝えていた。

CETROVO はこのほか、永久磁石同期モーターを装備したダイレクトドライブ技術、ホイールセットを制御できるボギー上のアクティブ・ラジアル・システム、最大15km自走できる内部バッテリーなどを採用している。

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