【韓国プロ野球】メジャーでは未勝利の男 助っ投のフランコフが今季19勝目

 プロ野球選手は自身のキャリアを積むために出場機会を求めて世界中旅に出る。日本で実績を残した選手はメジャーリーグに挑戦する場合が多いが、逆にメジャーで不本意な成績の選手は逆にアジア球界に身を置く場合もある。現在、韓国にいるセス・フランコフもその1人だ。

  現在、30歳のフランコフは2010年のドラフト会議でアスレチックスから27巡目指名(全体815番目)を受けた投手で昨年はカブスで念願のメジャーデビューを果たした。しかし、日本時間6月10日のロッキーズ戦でリリーフ登板し一発を浴びるなど2回2失点で敗戦投手となりその後はマリナーズにも在籍したが活躍できず。今年から韓国へと渡った。

 韓国ではトゥサンベアーズに入団すると身長196センチの長身を生かし直球やカッター、チェンジアップなど緩急を駆使した投球で実力を発揮し、チームではエース級の活躍をみせ今や欠かすことができない戦力となった。

  9月23日に行われたNCダイノス戦で先発登板すると6回1安打1失点(自責点なし)、7奪三振の活躍で今季19勝を挙げた。この勝ち数は今季リーグトップの数字であり、このままでシーズンを終えることができれば韓国球界1年目で最多勝に輝く可能性がある。

  日本球界では驚異的な活躍をするフランコフを既に来季の助っ人候補としてリストアップしている球団もあり、8月には阪神タイガースが注目しているとの報道が出た。同球団は特に投手を補強候補としており、フランコフほか韓国で活躍している選手達もチェックしている。

 アジア球界にやってくる助っ人は実績を残し再びメジャーに戻ることを夢見ていることがほとんど。果たして次なるステップとして彼の日本球界入りもあるのかもしれない。

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