ユーモアかかし150体 波佐見・鬼木棚田まつり

 長崎県東彼波佐見町鬼木郷の棚田一帯で23日、秋恒例の「鬼木棚田まつり」(鬼木棚田協議会主催)があり、ユーモアあふれるかかし約150体が来場者を楽しませた。かかしは来月10日まで展示する予定。

 棚田をPRしようと毎年開き、19回目。地元住民が中心となり、その年に話題になった人物や世相を映したユニークなかかしを制作している。今年は、女子テニスプレーヤーの大坂なおみさんや、山で遭難した子どもを救った「スーパーボランティア」の男性をモデルにしたかかしがあちこちに出没。「6冠」にちなみ、六つの空き缶を首から提げた競泳選手や稲の隙間から「ひょっこり」と顔をのぞかせるお笑い芸人、引退したばかりの「平成の歌姫」のかかしも人気で、来場者は並んで記念撮影するなど満喫していた。

 かかしの人気投票もあり、佐世保市立木風小5年の渡辺春駈君(10)は大河ドラマのワンシーンを再現したかかしに1票。「いろんな種類があって面白い」と笑顔だった。

ユニークなかかしが並び、見物客でにぎわう鬼木棚田まつり=波佐見町鬼木郷
「6缶」を引っ提げて川に飛び込む競泳選手のかかし

© 株式会社長崎新聞社