台風24号 今週は動き遅くなる 週後半にかけて進路に注意を

24日(月)午前9時現在の台風の位置と今後の進路予想

 9月下旬は、もともと秋雨前線などの影響で、ぐずついた天気の地域が多い。きょう24日も例外ではなく、今夜の「中秋の名月」は雲に隠れる「無月」、あるいは雨の中での「雨月」の所がほとんどとなりそうだ。東・西日本はあす(25日・火)以降も、晴れる日はあるものの、雲がかかる時間が圧倒的に長くなりそうだ。さらに、今週末は前線だけでなく、台風24号の間接的な影響を受ける可能性がある。

27日(木)午前0時の波の高さの予想

台風24号 今後、沖縄へ接近

 非常に強い台風24号は、フィリピンの東を1時間におよそ20キロの速さで西北西へ進んでいる。中心付近の最大瞬間風速は70メートル。台風は今後も発達しながら西寄りに進み、あす25日には猛烈な勢力となり、沖縄の南海上へ進む見込み。
 沖縄・奄美は今後、さらにうねりを伴った波が高くなり、週の半ば頃は台風が速度を落とすと予想されるため、影響が長引くおそれがある。特に、27日(木)~29日(土)頃は大しけのおそれがあり、台風の進路によっては沖縄地方で大荒れの天気となる所がある見通しだ。

週間天気予報

台風 本州への影響

 台風24号の進路予想は5日先(29日午前9時)の予報円が広く、進路が定まっていないことを示している。ただし、沖縄地方まで台風が北上した場合、東・西日本は台風の東側の暖かく湿った空気と、高気圧周辺を吹く風が相まって、雨雲の発達しやすい状況になることも考えられる。今後は、最新の台風進路予想だけでなく、前線に伴う雨の強まりも意識する必要がありそうだ。(気象予報士・高橋 和也)

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