プレミアリーグでブレイクの気配がただよう「5人の宝石」

各国のスター選手が集結するプレミアリーグ。

その競争力は紛れもなく「世界最高峰」で出番を得ることさえ困難な舞台だが、一方で才能豊かな若手の台頭にも事欠かない。

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そこで今回は、「今季のプレミアでブレイクしそうな若手選手」をピックアップしてみよう。

フィリップ・ビリング

ハダースフィールドに所属する22歳の守備的なMF。

デンマークとナイジェリアの国籍を持ち、まだA代表経験はないが、アンダー世代ではデンマーク代表を選んでいる。

彼の魅力は193cmにもかかわらず、小回りが効くことだ。タックル・空中戦には滅法強く、たまに見せるドリブルも推進力があってかなりいい。

ポジショニングが改善され、インターセプトの数値が上がればどんな相手に対しても脅威になれるだろう。

今シーズン個人としてはいいスタートを切っており、チームがもっと上向きになれば更なる活躍が期待できるところだ。

アーロン・ワン=ビサカ

クリスタルパレスに所属する20歳の右サイドバック。

昨シーズンプレミアデビューを果たし信頼を得たことで、今シーズンは開幕から出番を得ている。試合ごとに成長しており、スケールの大きさが感じ取れる。

彼の特徴は強烈なタックル、いい飛び出しからのインターセプト、スピードを活かしたドリブルだ。

20歳ということもあり、試合ごとにムラはあるものの、ハマったときはプレミアでも有数のサイドバックである。

空中戦に競り負けたり、雑なパスが散見したりするが、まだトップチームの試合に出始めたばかり。将来的にイングランド代表のスタメンに名を連ねるはずだ。

マッテオ・グエンドゥージ

ロリアンからアーセナルに移籍してきた19歳のMF。

ロリアンで芽を出し、ヴェンゲルが退任したアーセナルに引き抜かれた。チームはまだバタバタしているが、個人ではいいパフォーマンス見せ、不動の存在となっている。

彼を一言で表せば「エレガント」。息を呑んでしまう、空間を切り裂くようなパスが魅力で、中盤で舵をとり、試合を支配する。ドリブルでボールを運ぶこともでき、その際になびくアフロは彼のアイコンとなっている。

課題は線が細く、プレミアのフィジカル水準にまだ達していないこと。トレイラと組めば補完し合えるが、ジャカと組むことが多いため、もっと守備での貢献が必要だ。

フィル・フォデン

マンチェスター・シティの18歳MF。

攻撃的な特徴を持ち、テクニックでは世界トップレベルの選手を抱えるマンチェスター・シティのなかでも引けをとらない。

トップスピードのなかで精度の高いパス、密集地帯でのドリブルができるため相手にとってはかなり厄介だ。またペップに指導されてるだけあり、判断がよく、味方を活かすことも自分を活かすことも可能である。

一対一の守備は課題で、改善の必要があるだろう。昨シーズンはあまり出番を得られなかったが、ペップは彼を称賛しており、今シーズンの出番は増えるはずだ。

ディオゴ・ダロト

今季マンチェスター・ユナイテッドに移籍してきたポルトガル出身の19歳。

攻撃性能が高く、ソリッドな守備ができるバランスのとれた現代的サイドバックで、両方のサイドができることも魅力だ。

古巣ポルトではあまり出番を得られなかったものの、起用されればモノの違いを見せ、昨季のCLリヴァプール戦では圧巻のパフォーマンスを披露した。

まだ体力がついておらず、シーズンを通してフルで戦うことは難しいだろう。しかしメンタルは強く、ユナイテッドでスタメンに連ねる資格がある。

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