今では世界トップレベルのセンターバックと評価されるようになったリヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイク。ファン・ダイクは2017年12月にサウサンプトンから7500万ポンドもの移籍金でリヴァプールに加入したのだが、ファン・ダイクの能力を適切に見極めることが出来ていればもっと安価で獲得できたかもしれない。
そう語るのはセルティックでアシスタントコーチを務めていたジョン・コリンズだ。ファン・ダイクは2013年から2年間セルティックに在籍し、コリンズも2014年からアシスタントコーチを務めていた。その時からプレミアリーグの複数クラブがファン・ダイクに関心を示していたというのだ。
中にはアーセナル、そしてリヴァプールといったビッグクラブも含まれていたが、当時これらのクラブはファン・ダイクの獲得を躊躇してしまったという。プレミアでも通用するのかと疑問を抱いたからだ。英『Liverpool Echo』によると、コリンズはその隙を突いて獲得に動いたサウサンプトンが賢かったと振り返っている。
「サウサンプトンへの移籍金額は1200万ポンドだ。当時イングランドのあらゆるチームが彼をチェックしていたが、彼らは疑っていた。スコットランドの選手には上手くやれても、プレミアのクラブでそれが出来るのか?とね。サウサンプトンはスマートだった。彼らは素晴らしい取引になると分かっていた。ビッグクラブが彼の獲得に動かなかったのはショックだったよ」
結局ファン・ダイクはプレミアでも通用することをサウサンプトンで証明し、リヴァプールに多額の移籍金で引き抜かれた。ビジネスに勝利したのはサウサンプトンだ。当時1200万ポンド程度で獲得できたと思うと、アーセナルやリヴァプールなどトップクラブは悔やみきれないだろう。