『クワイエット・プレイス』 絶対に映画館で観てください。飛び上がるから!

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 『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラントが主演のホラー映画。実生活でも彼女の夫で、映画の中でも夫役を演じるジョン・クラシンスキーは、日本での知名度はあまりないかもしれませんが、大坂なおみ選手の好きなドラマ「オフィス」に出演している人気俳優です。彼が脚本・監督をつとめ、マイケル・ベイがプロデュースしました。

 「何か」によって、人類が支配されている未来。音に敏感な彼らは、ちょっとした物音でも即座に反応して襲ってきます。「音を立てない」というルールのもと生活している主人公一家は、手話で会話し、裸足で暮らして、「何か」たちから逃れながら暮らしていました。

 つまり、音を立てた瞬間に死んじゃうので、映画はずっと静寂に包まれています。息をひそめる姿にこちらも思わず、唾をゴクリ。緊張感がすごすぎて、耐えられない! でも、二人の子供のうち一人は耳が聞こえないので、どこで音が立つのかがよくわからない。ふとした瞬間に音を出したりしちゃう彼らに親と一緒になって「ひいいい!」となります。

 いつ襲われるかわからない怖さと、飛び上がるような音響の効果で恐怖も倍増。映画館の暗闇と静寂、そして素晴らしいサラウンド音響のもとで是非とも観てください。私は、びっくりして椅子から落ちました。★★★★☆(森田真帆)

監督:ジョン・クラシンスキー

出演:エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー

9月28日(金)から全国公開

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