F3タイトルに猛進するミック・シューマッハーをF1界は注視。フェラーリ代表が関心を認める

 F1で7度タイトルを獲得したミハエル・シューマッハーの息子ミックは現在ヨーロピアンF3選手権でポイントリーダーの座に就いている。フェラーリF1のチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、彼のパフォーマンスを注視していると認めた。

 現在19歳のミック・シューマッハーは2018年はヨーロピアンF3選手権に参戦している。最近のドイツ戦、オーストリア戦において5連勝を挙げ、残り3戦の段階で合計8勝、329ポイントを獲得、ランキングトップに立っている。

 フェラーリのアリバベーネ代表は、F1シンガポールGPの週末、最近のミックの活躍を褒め称えた。

「最近のリザルトはとにかく素晴らしい。彼(ミック)がいいキャリアを重ねていくことを願っている」とアリバベーネ。

「ただ、楽しんで走ることも忘れないでほしい。これは私の持論なのだが(若いドライバーたちは)集中して仕事にあたる必要があるものの、同時に、楽しみながら走り、ゆっくりと確実に成長していく必要がある」

「その後、我々は将来のことを考える。マラネロの人間がこの名を持つ者にノーと言えるだろうか?」

 父ミハエルはフェラーリで5回チャンピオンになっており、フェラーリにとって彼の存在は大きな意味を持っている。

 F1界の多くの人間がミックの活躍を見守っているのは確かだが、彼が早急にF1にステップアップすることについては否定的な声もある。ザウバー代表フレデリック・バスールは、ミックは十分な準備を整えてからF1に挑戦すべきだと主張した。

「F3とF1の違いは非常に大きい。冬の間にテストができる日数もわずかだ。もちろん実際どうなるかは分からないので不可能であるとは言わないが、一気にステップアップするのは極めて難しい」とバスール。

「彼はその前にF2かどこかで走る方がいいだろう。だがその間にどこかのF1チームと契約し、FP1に出場することはできる。F1に備えるための方法はたくさんあるのだ」

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