淀川製鋼、圧延ロールの品質検査で不適切行為

 淀川製鋼所は21日、ロール事業部が製造するロール製品の一部で品質に係る不適切行為があった、と発表した。「硬度」および「化学成分」の検査・試験でユーザーと取り決めた仕様から外れた場合、使用上品質に問題ないと判断したものについて、検査成績表に実際の検査試験数値と異なる数値を記載していた。不適切行為が確認された製品の使用によるユーザーの生産設備や生産工程への影響については、現時点で確認されていない。

 不適切行為があったのは大阪工場内のロール事業部(大阪市西淀川区)。対象製品は、国内外の鉄鋼メーカーや非鉄金属メーカーに納めた鉄鋼および金属圧延用ロール(現時点で不適切行為が確認された同社製品の納入先は23社)と、国内外の製紙メーカーやゴムの製造装置メーカーなどに納めた非金属用ロール(現時点で不適切行為が確認された同社製品の納入先は24社)。

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