「犯人早く捕まって」 住民、静けさ戻るも不安 船橋女性刺傷から1カ月

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女性が刺された事件発生から1カ月。事件直後の緊迫感は薄れ、休日は人通りも少なく静けさが漂う現場周辺=24日午前、船橋市大穴南2

 船橋市の住宅街で未明に歩いて帰宅途中の女性会社員(25)が右脇腹付近を刃物のようなもので刺され重傷を負った殺人未遂事件から25日で1カ月。県警は通り魔の可能性があるとみて船橋東署に特別捜査班を設置し、寄せられた不審者情報や防犯カメラの分析を進めるなど捜査しているが、容疑者の特定に至っていない。現場周辺は移動交番車などが巡回するものの、静けさを取り戻している。ただ、周辺の小学生の保護者からは「早く犯人が捕まってほしい」「捕まるまで不安」などの声が聞かれた。

 連休最終日の24日午前。事件のあった現場周辺は子どもたちや住民の姿はまばらで、騒然とした1カ月前からは一転し、静けさに包まれていた。

 現場から約50メートルの同市立大穴小学校に低学年の長男を通学させる女性(36)は事件を機に、見守り活動に参加。「犯人が捕まるまで続けたい。近くにいるのかどうかわからない以上ずっと怖い」と心配そうに話した。

 同校の大橋清士校長は、「児童は事件を気にしていない様子で元気に登校するが、心配して付き添う保護者の姿が目立つ」と、依然として保護者の不安が消えない現状を打ち明けた。

 現場から約1・5キロの同市立高根台第二小学校に3年男児と1年女児を通わせる父親の佐藤保孝さん(34)は「最近まで一緒に登校していたが、いつまでも続けるのは難しい」と、無事の通学を祈りながらわが子を送り出しているという。

 現場近くの小4女児は「事件が起きてから家の前の公園で遊ぶように親に言われている。解決するまで遠くへ遊びに行けない」と不満な表情を見せた。

 被害女性と同じ25歳の娘と暮らす50代女性は「今は警察官が見回っているが、なくなった時が不安。いつ捕まるのか」と早急な犯人逮捕を求めた。

 発生直後には船橋東署へ情報提供があり、近隣施設の防犯カメラやドライブレコーダーの映像分析なども進めているが、有力情報は乏しいという。

 新たな情報を求め、同署は6~7日に新京成線高根公団駅と北習志野駅で、チラシ約2千枚を配布。深夜などの不要不急の外出を避けるよう呼び掛け、事件に関する情報を寄せるよう依頼。現場周辺の小学校の登下校時間に合わせ、警察官を配置するなど警戒も続けている。

 同署によると、女性を刺して逃げた男は20~40代ぐらいで、身長約170センチの小太り。丸刈りだったとみられる。