<福島知事選 課題の現場>魚市場活気戻らず 仕事量、事故前となお落差

試験操業で水揚げした魚種などを確認する相馬双葉漁協の職員=20日午前8時55分ごろ
底引き網で捕ったカレイを漁船から水揚げする地元漁師ら=20日午前10時ごろ

 午前8時半ごろの松川浦漁港(相馬市)。底引き船が次々と漁から戻る。カレイやタイ、ズワイガニなどを魚市場に運び込む。

 福島県沖では東京電力福島第1原発事故の影響で、試験操業が続く。放射性物質濃度検査で安全性が確認され、ほぼ全ての主要魚種が漁獲対象になった。

 競りの活気はまだまだだ。魚が並ぶのは市場の3分の1程度。埋め尽くされた原発事故前とは大違い。相馬双葉漁協の職員は「80社近くあった仲買業者も27社に減った」と嘆く。

 水産業の復興、風評被害の払拭(ふっしょく)は知事選(10月11日告示、28日投開票)でも問われる課題だ。

 試験操業で船を出せるのは週3日ほど。「仕事量は10分の1。でも若い人たちもいっから」と宝精丸の船主佐藤幸司さん(60)。若手漁師の存在を励みに、本格操業に戻れる日を切望する。(福島総局・阿部真紀、高田奈実)

Follow

河北新報

on

©株式会社河北新報社

Curated by

福井新聞

福井新聞