安田工業の鋼繊維、新日鉄住金の棒線事業ブランドに

 線材加工メーカーの安田工業(本社・東京都千代田区、社長・荒木信仁氏)が製造するコンクリート補強用鋼繊維「スーパークラックレス」がこのほど、新日鉄住金の棒線事業ブランド「SteeLinC built―in」(スティーリンク・ビルトイン)のラインナップに加わった。

 スーパークラックレスは三次元立体状に加工した鋼繊維で、コンクリートに混ぜて打設することでひび割れ抑制の強度を高める線材製品。コンクリートへの添加作業も容易で、スーパークラックレスが混入した鋼繊維補強コンクリートは圧送性にも優れており、100メートル超の長距離圧送打設もスムーズに施工することができる。また打設後、コンクリート表面に鋼繊維の端が突起しない工夫も施されている。

 同社ではスーパークラックレスの販売を強化しており、これまでは北陸新幹線や九州新幹線の橋桁など、主に鉄道土木向けの実績を積み上げてきた。今回、新日鉄住金の棒線事業ブランドに加わったことで、「鉄道土木向けだけでなく、高速道路のトンネル補強など道路関連向けにも採用増を目指す」(荒木社長)方針だ。

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