新潟市はこのほど新潟市北区役所庁舎整備事業の基本設計を発表した。老朽化に伴い北区役所および豊栄地区公民館の複合施設を１９年１０月から着工する計画だ。建設場所は現在の庁舎に近い豊栄地区公民館、葛塚コミセンがあるエリア。豊栄図書館と北区文化会館に挟まれた好立地で、公共施設の集積地で市民の利便性を考慮した。鉄骨造３階建てで建築面積約１９７０平方メートル、延べ床面積約４５００平方メートル。現在は基本・実施設計中で１９年度第１四半期に入札予定。
新潟市の財産経営推進計画（施設の長寿命化や維持修繕費用を抑制する考え方）を基に、公共施設としての機能を維持したまま施設の複合化を行う。
基本方針は（１）区民全体のシンボル、区の一体感醸成に寄与する庁舎（２）防災拠点としての庁舎（３）来庁者にやさしい庁舎（４）次世代につながる庁舎。
１階は区民サービス窓口と交流スペースが中心となり、間仕切りを抑制し将来の組織改編に柔軟に対応できる構造を目指す。
２階は地域総務、産業振興、建設等各課が配置され、これまでの長い通路状の窓口から相談室や会議室を設け内容に応じ対応しやすいスペースを確保する。
３階は災害対策室の設置や災害備蓄庫の整備を行い、大講堂や研修室を配置し公民館としての機能を付与している。
屋上階は非常用発電設備を設置し、停電時３日間分の電力を確保する。耐震機能は新耐震基準の１・２５倍相当の性能を持たせる。
バリアフリーや子育て世帯への配慮、環境負荷低減機能に配慮する。
新庁舎整備および外交整備費（現庁舎、公民館、コミセン解体工事などは除く）は２０億円台前半程度を見込んでいる。
