【貴乃花】の「美学」と現役時代の軌跡 写真特集

左は2001年5月27日、大相撲夏場所千秋楽、ひざのけがを押して優勝決定戦に臨んだ横綱貴乃花は、武蔵丸を上手投げで下し優勝=両国国技館 右は最近の貴乃花親方

 大相撲の貴乃花親方が9月25日、日本相撲協会に退職届を提出したことを明らかにした。「苦渋の決断、断腸の思い」「真実を曲げられない」「土俵に育てられた私なので、土俵には携わっていきたい」。都内の会見場で心情を吐露した。1988年、昭和最後の年に兄とともに父親の部屋に入門。10代力士として次々と記録を塗り替え、そして大横綱に。平成時代の相撲ブームを現役力士として支え続けた。親方として、弟子の貴ノ岩関に対する元横綱日馬富士の傷害事件を巡り、協会との向き合い方がずっと注目されてきた。24日に「貴乃花応援会」というホームページで退職を示唆するコメントが投稿され、動向が話題になっていた。力士として現役時代の「貴乃花」を写真特集としてまとめた。(構成 共同通信=柴田友明)

【1988年当時、春場所の新弟子検査】注目の花田兄弟は弟の貴花田(左)が兄の若花田(中央)より、身長、体重ともに上回った=大阪市天王寺区の大阪警察病院
白星デビュー 父親の藤島親方(左)に勝利の報告をする貴花田=1988年5月8日、両国国技館
1988年12月26日、藤島親方(元大関貴ノ花)(左端)と新番付表に見入る若花田(中央)と貴花田=東京都中野区の藤島部屋
【1990年】左は「天覧相撲」で幕内初の土俵入りを披露する貴花田。最年少、17歳の若者らしく、カラフルな図柄の化粧まわしも好評だ=1990年5月13日、東京・両国国技館 右は【1991年】 大相撲春場所で敢闘、技能両賞を最年少で受賞した貴花田光司さん=1991年3月24日
【1991年5月】大相撲夏場所初日 貴花田-千代の富士 千代の富士を破り金星獲得の史上最年少記録をつくり花道を引き揚げる貴花田=両国国技館
【1992年】宮沢りえさん(右)との婚約記者会見で貴花田関(当時)=1992年11月27日、都内のホテル
【1992年】史上初めて10代での初優勝を飾り、賜杯を手にする貴花田(当時)=1992年1月26日、両国国技館
【1995年】披露宴でケーキにナイフを入れる貴乃花関と景子さん=1995年5月29日、都内のホテル(代表撮影)
【2001年】優勝した横綱貴乃花に総理大臣杯を授与する小泉首相=01年5月、両国国技館
【2003年】横綱貴乃花が引退 記者会見で、厳しい表情を見せる横綱貴乃花=2003年1月20日午後、両国国技館
父で師匠の二子山親方によって元横綱貴乃花の大銀杏に最後のはさみが入れられた=2003年6月1日、両国国技館

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