吉浦(志佐)23年ぶり大会新 県ジュニア陸上 男子A3000 8分49秒79

 陸上の第48回長崎県ジュニア選手権(諫早地区6ライオンズクラブ、長崎新聞社、長崎陸上競技協会主催)は24日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で行われ、男子A(中学2、3年)3000メートルは吉浦悠(志佐)が大会記録を23年ぶりに塗り替える8分49秒79で優勝した。
 吉浦は8月の全国中学大会(全中)に出場。寺田監督は「全中の経験を力に変えて、いいレースをしてくれた」と教え子の力走に目を細めた。
 全中の3000メートル決勝は14位。「ラスト500メートルでどんどん抜かれた」とレベルの高さを痛感した。大会後は全国を意識した練習を徹底。最後まで失速しない長距離の走り込みを重ねた。この日のレースは、川内(橘)との並走が続く苦しい展開だったが「ここで勝てなきゃ全国でも勝てない」と、ラスト500メートル地点でスパート。普段より300メートル早く勝負に出た。ライバルを一気に引き離し、8分49秒79でトップゴール。大会新をたたえるスタンドからの歓声を浴びた。
 吉浦は「練習の成果を示せた。新記録を出せてうれしい」と笑顔を見せ「目の前の大会を全国だと思って、しっかり記録を出していきたい」と意気込んだ。

【男子A3000㍍タイムレース決勝2組】8分49秒79の大会新でゴールし、両手を上げて喜ぶ吉浦(志佐)=トランスコスモススタジアム長崎

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