来年秋の茨城国体 県民運動が活発化 SNSで情報発信も

©株式会社茨城新聞社

花いっぱい運動の一環で小学生に花の苗を贈る高校生=7月、石岡市内

来年秋の茨城国体・全国障害者スポーツ大会の開幕に向け、「県民総参加」をキャッチフレーズに県民運動が活発化している。花いっぱい運動やクリーン作戦など、ボランティアや国体イベントへの参加の輪は着実に広がり、大会をPRする広報活動には高校生や大学生が参加し、ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)を駆使して情報発信に励んでいる。企業協賛金も目標5億円に対し、開幕約1年前で計135社約3億9千万円(9月5日現在)に上っている。

■8割が参加意向

2017年度の県政世論調査によると、国体・障害者スポーツ大会で県民が参加したい項目は「応援」が51・7%、「県民運動や運営」が28・6%と、この二つで約8割を占め、前回調査から約7ポイント増えた。県国体・障害者スポーツ大会局は「県民の多くが何らかの形で大会に参加したい意向を持っている」と捉える。

県民運動の中心は全国の来県者を心を込めて迎える「おもてなし」。柱となるのは、1974年の前回茨城国体に続く「花いっぱい運動」と「クリーン作戦」だ。花いっぱい運動は、今大会も12種類の推奨花を選定。学校や自治会などの協力で、全ての市町村で各競技会場周辺に飾る花苗の育成を進めている。

クリーン作戦は今春から県内各地でスタート。県は公式キャラクター「いばラッキー」のイラスト入り軍手5千枚を全市町村に配布し、競技会場などを中心に全県挙げた清掃活動に取り組んでいる。

■学生主役

小中高生や大学生ら「学生主役」の取り組みも活気づいている。

手作り応援のぼり旗は、縦180センチ、幅45センチの真っさらな旗に、各都道府県を象徴する絵画と応援メッセージを添えて、大会期間中に競技会場などに飾る。県は計4400本を用意し、県立高や県内小中学校で順次、作業を進めている。

全国の選手団を応援する「都道府県応援団」も始動した。ひたちなか、那珂、東海3市村の計25校の小学5、6年生、中学1、2年生が両大会の開閉会式で、各2千人ずつ総勢8千人の大応援団を結成。入場行進する47都道府県の選手団を声援と趣向を凝らした演出で出迎える計画だ。

ボランティア活動も充実してきた。広報ボランティアには高校生や大学生ら200人余りが登録。SNSでの情報発信や広報グッズの作成に励む。全員が「国体ダンス」をマスターしており、各地のイベントなどで活躍している。

同局は「国体開幕まで1年。記憶に残る大会になるように、県民一体となって盛り上げていきたい」としている。

■目標5億円

企業協賛金や寄付金などで両大会を後押しする動きも広がっている。

協賛金は5億円を目標に、県内の企業を個別に訪問するなど協力を呼び掛けている。そのかいあって、開幕約1年前で計135社約3億9千万円(9月5日現在)の支援を受けた。

また、県民から善意を募る「いばラッキー募金」を実施。県内の各金融機関に募金の申込用紙を配布し、これまでに約700万円の善意が集まった。

協賛金や募金は、来場者を迎えるおもてなし活動や県民運動など大会運営に役立てられる。

開閉会式の受け付けや案内、環境美化など「大会運営ボランティア」は、全国障害者スポーツ大会と併せて延べ約5200人を募集。8月末現在で延べ約3500人の応募があり、申し込み状況は「極めて順調」(同局)。本番に向けて10月から順次、研修を始める計画だ。(朝倉洋)