エンゼルス・大谷 今季終了後にトミー・ジョン手術へ

日本時間9月26日、エンゼルスは右肘の内側側副靱帯に損傷が見つかっている大谷翔平がオフシーズンの最初の週にトミー・ジョン手術を受ける予定であることを明らかにした。来季の大谷は打者一本でプレイすることになりそうだ。

日本時間9月3日のアストロズ戦で投手としての戦列復帰を果たした大谷だが、その後MRI検査を受けた結果、右肘の内側側副靱帯の損傷が発覚。球団はトミー・ジョン手術を受けることを推奨したが、大谷は決断を保留していた。最終的には球団の勧めに従い、トミー・ジョン手術を受けることを決断したようだ。この決断により、大谷が来季、投手としてプレイできないことはほぼ確定。しかし、指名打者としての出場は可能であると見られており、来季は投手としてのリハビリを続けながら打者一本でプレイすることになるだろう。

トミー・ジョン手術を受けた場合、一般的に打者は投手よりも早く戦列に戻ることができ、たとえば昨季途中に利き腕ではないほうのトミー・ジョン手術を受けたグレイバー・トーレス(ヤンキース)は今年4月にメジャーデビューを果たし、大谷と新人王を争う活躍を見せている。また、今年5月にトミー・ジョン手術を受けたコリー・シーガー(ドジャース)は来季の開幕ロースターに名を連ねることが確実視されている。ほかにもザック・コザート(エンゼルス)、ミゲル・サノー(ツインズ)、クリスチャン・バスケス(レッドソックス)といった選手がトミー・ジョン手術を受けているが、いずれも1年以内に戦列復帰を果たしている。

現在、大谷はア・リーグ新人王の最有力候補に挙げられている。長打率.564は300打席以上の打者では7位の好成績であり、投手としても10先発で51回2/3を投げて防御率3.31、63奪三振を記録。投打両面でインパクトのある活躍を見せ、ミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)、トーレスらライバルよりも高い支持を得ているようだ。

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