鎮西学院12連覇 長崎県高校女子サッカー選手権 150センチのMF板倉 3得点2アシスト

 サッカーの第13回長崎県高校女子選手権は22、24日、島原市の長崎県フットボールセンターで行われ、鎮西学院が決勝で島原商を9-0で破り、12年連続12度目の優勝を飾った。両校は全日本高校選手権出場が懸かる九州大会(11月9~12日・沖縄)の出場権を得た。

 鎮西学院は前半、MF板倉の2ゴールをはじめMF松本、FW江口、FW中村怜の得点で5点をリード。後半も江口、途中出場のFW坂田とDF山口、板倉のゴールラッシュで差を広げた。

 島原商は準決勝で海星に1-0で競り勝ち、2年ぶりに九州大会出場を決めた。

 ■MF板倉が3得点2アシスト

 鎮西学院のMF板倉が決勝で3得点2アシストを記録し、チームのV12に大きく貢献した。「流れをつくることができてよかった」。150センチの小柄なウイングアタッカーは右サイドを快足で駆け上がり、何度も好機を演出した。

 前半15分、DF田川の縦パスに反応し、豪快なボレーで先制。27分、後半29分の追加点でハットトリックを達成した。さらに高精度のクロスでFW中村怜、FW坂田のゴールをアシスト。後半28分には細かいタッチのドリブルでPKを獲得し、大学受験のためこの日が引退試合となったDF山口のメモリアルゴールをお膳立てした。

 入学当初からスタメン出場を続ける3年生は「最近、調子の波がなくなった」と成長を実感。「九州大会でもドリブルで勝負したい」と、チームが3年間遠ざかっている冬の全国切符獲得に照準を合わせていた。

【決勝、鎮西学院―島原商】前半15分、浮き球を鎮西学院のMF板倉がボレーで合わせて先制=長崎県フットボールセンター

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