今夏の熱中症搬送 教育活動中に68人

 授業や部活動など教育活動中に熱中症で搬送された児童、生徒が今夏、長崎県内の公立学校で68人に上ったことが25日、長崎県教委のまとめで分かった。

 定例長崎県議会文教厚生委員会で、山田朋子委員(改革21)の質問に山本忠敬・長崎県体育保健課長が答えた。

 今夏の猛暑を受け、長崎県体育保健課が各市町教委に調査するなどして実態を把握した。それによると、7月1日から9月5日までの人数は、小学校2人、中学校24人、高校41人、特別支援学校1人だった。重症者はいなかったという。

 小学校よりも中学、高校で人数が多かったことについて、長崎県体育保健課は部活動の影響とみている。担当者は取材に「今年は熱中症への注意を特に呼び掛けていたので、素早く適切な処置をして搬送につなげた学校も多かったのではないか」と話した。

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