過労死、遺族と会社和解 防止策5年報告義務

 延岡市の会社員男性=当時(33)=が2014年、うつ状態になり自殺したのは過労が原因だとして、遺族が勤務先の会社に損害賠償を求めて宮崎地裁に提訴した訴訟で、和解が成立していたことが26日、分かった。和解の内容には、会社側が遺族へ過労死の再発防止策の取り組み状況を5年間報告することが盛り込まれた。原告側弁護士によると、過労死関連の裁判で企業側に報告義務を課す和解は県内では初めてとみられる。和解は21日付。

© 株式会社宮崎日日新聞社