沖縄統一選は30日の県知事選がクライマックス。現地の盛り上がりをレポート!

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辺野古新基地建設の是非を巡り、20年以上にわたって世論が二分されてきた沖縄県。

2018年に入って基地建設に反対する立場である「オール沖縄」が支持する現職名護市長が、建設推進の立場の自公が推薦する新人に敗れました。その前月にあった南城市長選挙では「オール沖縄」の候補者が当選したものの、石垣市長選、沖縄市長選と大きな選挙で自公系の現職が連勝しています。

8月には「オール沖縄」の象徴ともいえる翁長雄志知事が急逝し、その直後に県が辺野古埋め立て承認を撤回するなど、2018年の沖縄県内の選挙や政局は波乱が続いています。こうした状況の中、9月9日に沖縄県内26市町村で地方選挙が行われました。沖縄県内各地で行われている統一選。盛り上がりの様子をレポートします。

座間味村議会議員選挙(9月4日告示・9日投開票)

まず最初にレポートするのは、那覇市の港から高速船で約50分の場所に位置する人口1000人弱の座間味村議会議員選挙。
定数8のところ6人が立候補しました。都市部とは打って変わって、公民館と村役場前に公設のポスター掲示板が設置されている程度で、候補者のノボリや選挙カーなどは見られません。現地の方に聞くと、候補者全員が親戚もしくは顔見知り、という状況なので選挙活動は知り合いを回って名刺を配るといったやり方が主流だそうです。

座間味村議会議員選挙ポスター掲示板

特に政党の支援を受けている候補者はいませんが、村内に3つある有人島それぞれの利害関係や、観光業とそれ以外の産業の関係性が大きな政治的イシューとなっているとのことでした。

名護市議会議員選挙(9月2日告示・9日投開票)。「最大の争点」の現場では

続いて訪れたのは、名護市。
米軍新基地建設を巡って長く議論が続いている名護市辺野古では、新基地建設の搬入ゲートで引き続き反対運動のテントが建設現場職員と対峙する緊迫したムードが続いています。

ゲート前では引き続き反対運動のテントが並んでいる

辺野古の市街地では自民党系会派に所属する候補者の事務所と、新基地建設に反対する立場の候補者を支援する宿泊施設が隣接しており、住民間にも緊張した空気が広がっているようでした。

保守系候補の事務所のすぐそばに位置する、新基地建設に反対するノボリを立てた宿泊施設

市議選の開票の結果、今年の2月に自公の強い支援で当選した渡具知市長を支持する立場の議員と、支持しない立場の議員が13対13と同数になり、議長を出した方が少数になる、という非常に微妙な結果になりました。ちなみに市議会公明党は辺野古新基地建設反対の立場を取っているので、その点だけ見ると15対11で反対派が優位となっています。

名護市議会議員選挙ポスター掲示板

沖縄市議会議員選挙・宜野湾市議会議員選挙(9月2日告示・9日投開票)。沖縄ならではの選挙運動

沖縄県には鉄道がなく、市民の足はほとんど自動車に依存しているため、本州の都市部で見られるような街頭での選挙運動が展開される場所は限られています。

そんな中でも多くの候補者の陣営が入れ替わり立ち替わり訪れる場所の一つが沖縄市の胡屋十字路です。今回の選挙でも複数の陣営が声を張り上げて投票を呼びかけていました。

胡屋十字路での「手振り」

演説をしている候補者もいますが、沖縄の選挙で主流なのはノボリを持って通行している自動車に向かって手を振る「手振り」と言われる運動と、複数名で行進しながら候補者の名前を連呼する「練り歩き」という運動です。
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宜野湾市内の練り歩きの様子

宜野湾市議選では県知事選挙への立候補に伴って辞職した佐喜真淳前市長を支援する立場の候補者16人全員が当選し、県知事選挙に弾みをつけています。

一方で沖縄市議会議員選挙では当選8回のベテラン議員や現職議長が落選するなど保守系には厳しい結果が出ています。

沖縄市議会議員選挙ポスター掲示板

来たる沖縄県知事選挙に合わせて各陣営とも非常に熱い選挙戦が展開されていました。沖縄統一選のクライマックスとも言える県知事選は今週末。どのような結果となるのでしょうか?