急病診療所 在り方議論 検討委初会合 年度内に意見集約

 佐世保市立急病診療所(高砂町)の運営の在り方について検討する委員会の初会合が25日、同町の市中央保健福祉センターであり、市内の医療機関などから集まった委員12人が診療所の現状や課題について意見を交わした。
 急病診療所は市医師会や市薬剤師会などが協力し、軽症の急病患者に当番制で対応。月~土曜の午後8時~同11時に内科と小児科、日曜、祝日、年末年始の午前10時~午後6時に内科、小児科、外科の診療をしている。
 委員会は、昨年度の利用者が過去最高の1万6100人となった一方、医師や看護師などの不足が続いていることから発足。本年度内に運営方法や診療日、人員確保策などについて意見をまとめるという。
 初会合で市は、医師の高齢化や大学からの派遣の減少で特に小児科医の確保が難しい状況に加え、不規則で短時間勤務のため看護師や医療事務の職員が集まりにくい状況などを報告。委員からは、「若手医師の開業が減少し、将来的に小児科以外も医師不足になることを念頭に議論してほしい」「安易な『コンビニ受診』を減らす広報活動が必要」などの意見が上がった。

市立急病診療所の運営について意見を交わす委員ら=佐世保市中央保健福祉センター

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