ニューヨークの国連総会で２５日演説し、議場に集まった各国首脳や外交官から失笑を呼んだトランプ米大統領だが、早速反撃に出た。演説後、記者団に対し「（演説での主張は）素晴らしいものだった。つまり、笑いをとることを狙っていたんだ。本当に素晴らしかった」と自画自賛した。英メディア・インディペンデントなどが伝えた。
トランプ氏は一般討論演説で「２年足らずで大半の歴代政権よりも多くのことを成し遂げた」と誇らしげに語ったが、拍手ではなく失笑を呼ぶ結果に。気づいたトランプ氏が居心地の悪そうな笑みを浮かべながら「本当のことだ。こういう反応は予想していなかったが、まあいいだろう」と続けると、今度はどっと笑い声が上がり、拍手も起きた。
多くの米メディアが、政敵を攻撃する時に「笑いものになっている」と言うのを好むトランプ氏が、国連の場で笑いものになったと皮肉たっぷりに報じている。 （共同通信＝太田清）
