大型で非常に強い台風24号が、29日(土)に沖縄・奄美にかなり接近する見込み。沖縄・奄美は暴風や高波に厳重に警戒し、大雨にも警戒が必要だ。さらに、30日(日)から10月1日(月)頃にかけては、西日本から北日本にかけての広い範囲で暴風や大しけ、大雨となるおそれがある。交通障害、停電、果実の落下などの農作物の被害が発生するおそれがあるため、早めの対策が必要だ。
大型で非常に強い台風24号は、27日午後3時には宮古島の南東にあり、ゆっくりした速さで北西へ進んでいる。中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートル。
台風は今後もゆっくりと北上し、29日には非常に強い勢力で沖縄・奄美にかなり接近する見込み。また、29日には日本の南に停滞する前線が、西日本に北上して活動が活発化する予想だ。
台風はその後、進路を北東方向へ変えて速度を上げ、30日(日)頃に非常に強い勢力を保ったまま西日本にかなり接近し、10月1日(月)頃にはさらにスピードを上げて、東日本や北日本にかなり接近するおそれがある。
暴風・高波
沖縄地方の海はうねりを伴って大しけとなっている。奄美でも27日夜遅くから大しけとなる見通し。28日は台風が近づくため、沖縄地方では猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなる予想だ。
その後、沖縄・奄美では29日は風がさらに強まり、猛烈なしけが続く見込み。暴風や、うねりを伴った高波に厳重な警戒が必要だ。
大雨・雷・突風
台風の接近に伴い、28日から沖縄地方を中心に大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った非常に激しい雨が降り、台風がかなり接近する29日にかけて大雨となる見込み。また、前線の影響で西日本でも雨量が多くなるおそれがある。土砂災害、低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。
落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努める必要がある。