しんみりするのは嫌  円楽ら出演、歌丸師匠の追悼“忘年会”

 今年7月に亡くなった、横浜出身の落語家・桂歌丸をしのぶ「桂歌丸追悼忘年会」=写真はチラシ=が12月10日、歌丸が館長を務めていた横浜にぎわい座(横浜市中区)で開かれる。三遊亭円楽、三遊亭小遊三、歌丸の弟子の桂枝太郎らが落語を披露し、近しい関係者たちだからこそ知る師匠の思い出も語り尽くす。

 「忘年会」と銘打った今回の公演。同館のチーフプロデューサー・布目英一は「円楽師匠の希望で『忘年会』という形式になりました」と語る。同会では円楽が“幹事”を務め、布目は「歌丸師匠と日常的に親交を深めていた円楽師匠だからこそ、しんみりするのは嫌だという思いが『忘年会』という設定に込められています」と明かす。

 同館では毎年12月、「歌丸・円楽二人会」を開いてきた。そのため、思い入れのある同月に開催を決めたという。

 同館では11月~12月半ば、歌丸師匠の写真や、愛用していた釣りざおなどのゆかりの品々などを飾る展示会の開催も予定している。

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