日立市企画展 ランドセル 思い出と共に 教室演出、市民の写真も

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思い出のランドセルが展示されている日立市の「大ランドセル展」=同市幸町

1975年から小学校の新1年生にオリジナルランドセルをプレゼントしている日立市の企画展「大ランドセル展」が10月4日まで、同市幸町1丁目の日立シビックセンターアトリウムで開かれている。時代の変化に合わせ、大きさや材質などを改良した3代のランドセルのほか、市民から募った入学式の日の写真とランドセルの思い出をつづったメッセージも展示されている。

同展は市が8月から実施する「日立市ってホントはすごいんです!プロジェクト」の一環。「日立らしさ」の一つとして、市民に親しまれ、思い出が詰まったオリジナルランドセルに焦点を当てた。

小学校で使われている机と椅子を会場に並べ、75年の初代、2002年の2代目、10年の3代目の赤と黒のランドセル計6個を展示している。正面には黒板もあり、教室の雰囲気を演出。2代目と3代目は触れたり、背負ったりすることもできる。それぞれの特徴などを説明するわら半紙の「学級新聞」も用意した。

同センター内、市記念図書館に勤める斉藤宏昭さん(48)は「懐かしい。こうして見ると、当時のことを思い出す」と話した。斉藤さんは77年春に市立油縄子小に入学し、入学式の日に学校の机にぴかぴかのランドセルがあったという。「新しい生活が始まるという感じで、うれしかった」と振り返った。

30日には午前10時〜午後2時に、会場近くでかばんなどに付ける反射材作りも行う。当日受け付けで参加無料。

市がランドセルを贈り始めたのは、第1次オイルショックの影響で物価が高騰していた時期。家計の負担軽減が狙いだった。75年春から今春までに新入生にプレゼントしたランドセルは10万個を上回り、3代目を並べると市の南北の距離約26キロを超す長さになるという。(川崎勉)