豪雨被災地で「お好み焼き」の恩返し 4年前被災の西村さん

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 西日本豪雨で深手を負った広島県坂町小屋浦地区を、2014年8月の広島土砂災害で被災した広島市安佐南区緑井で鉄板焼き店を経営する西村伸さん(38)たち4人が訪ね、お好み焼きを振る舞った。「4年前は大勢に助けてもらった。今度は自分の番だ」と西村さん。被災者やボランティアのため100枚余りを焼き上げた。

 26日は、小屋浦地区のボランティアの拠点に、鉄板や食材を持ち込んだ。出来たてのお好み焼きを住民たちに手渡した。地元の電器店経営問芝恭子さん(46)は「復旧はまだ遠い。心を寄せてもらえるのはうれしい」と受け取っていた。

 西村さんの店「うつろ木」は広島土砂災害当時、土石流で半壊。店前にテントを張り、ボランティアが集まれる場を設けた。「地元が元気にならないと商売はできない」。自身も被災家屋の片付けを優先し、営業再開は被災から4カ月後の14年12月だった。

 西日本豪雨後は、小屋浦地区や広島県熊野町などで、片付けのボランティアを続ける。本業での支援は、知人の仲介でこの日初めて取り組んだ。西村さんは「温かいものが食べられなかったつらさを思い出す。支援の輪を広げたい」と汗を拭っていた。

手際よくお好み焼きを仕上げる西村さん(左端)たち