大型で非常に強い台風24号は、沖縄地方にかなり接近している。沖縄県内では50メートルを超える最大瞬間風速を観測している所もある。沖縄・奄美ではあす30日(日)早朝にかけて暴風や高波、大雨、高潮に厳重に警戒が必要だ。30日(日)から1日(月)にかけては、西日本から北日本にかけての広い範囲で暴風や高波、大雨、高潮に厳重な警戒が必要となる。
30日(日)に西日本に接近・上陸のおそれ
大型で非常に強い台風24号は、動きが遅いため、沖縄・奄美で影響が30日(日)早朝にかけて続くとみられる。
その後、台風は速度を速めながら北東に進み、30日(日)には非常に強い勢力を維持したまま西日本にかなり接近または上陸し、1日(月)にかけてさらに速度を上げて東日本や北日本にかなり接近・通過するおそれがある。
また、西日本から東海道沖に停滞している前線が、29日(土)は西日本や東日本を北上し、30日(日)は北日本まで北上する見込みで、雨が強まるところがありそうだ。
暴風・高波 猛烈な風・しけに厳重警戒
沖縄地方では猛烈な風や猛烈なしけ、奄美地方でも猛烈なしけとなっている。午前11時までに那覇市では、最大瞬間風速50.8メートル、沖縄県南城市では56.2メートルの猛烈な風が吹いている。
沖縄・奄美では、30日(日)にかけて猛烈な風や猛烈なしけとなる見込み。
西日本から東日本でも、30日(日)は非常に強い風や猛烈な風となり、太平洋側の海は猛烈なしけとなるため、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒が必要だ。
1日(月)は、北日本でも、非常に強い風や猛烈な風となり、海は大しけとなる見込みで、暴風に厳重に警戒し、高波に警戒が必要となる。
30日(日)から1日(月)は、西日本から北日本にかけての広い範囲で暴風や大しけとなるため、交通障害、停電、果実の落下などの農作物の被害が発生するおそれがある。早めの対策が必要だ。
大雨・雷・突風 前線活発化＋台風で西～北日本も大雨に
台風周辺や前線付近では、大気の状態が非常に不安定となる見込み。
沖縄・奄美では、29日(土)は雷を伴った猛烈な雨が降り、大雨となりそうだ。
30日(日)から1日(月)にかけては、活動が活発となる前線や台風本体の雨雲の影響で、西日本から北日本にかけても大雨となる見込み。
土砂災害、低地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒。また、台風周辺だけでなく台風から離れた地域でも落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。
高潮
台風の接近・通過に伴い、沖縄・奄美では29日(土)は海岸や河口付近の低地での高潮に対する厳重な警戒が必要です。西日本から東日本でも、30日(日)は太平洋側を中心に高潮となる所がある見込み。高潮に厳重な警戒が必要です。なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもある。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒。
■予想される最高潮位（高い所）
沖縄県 標高 3.0メートル
鹿児島県（奄美） 標高 2.2メートル
