今も残る 食材や土壌の汚染 チェルノブイリ原発事故32年半・後編

1986年に史上最悪の原子力災害を起こした旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発事故から32年半。周辺の立ち入り禁止区域内の廃村には「サマショール」と呼ばれる自主帰還した人々が静かに暮らす。平均年齢は80歳を超え、老々介護や孤独死などに直面。原発近傍に使用済み核燃料の集積計画が浮上するなど区域再編の動きが加速する中、孤立した故郷で晩年を過ごす人たちの暮らしを見つめた。(後編)

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