パラ五輪競泳元代表の伊藤さん 夢諦めない心 大切に 那珂で講演 障害乗り越え感謝

夢を諦めない心を持つ大切さを語る伊藤真波さん=那珂市古徳

北京とロンドンパラリンピック競泳日本代表の伊藤真波さん(33)の講演会(那珂市社会福祉協議会主催)が9月26日、同市古徳の市総合センターらぽーるで開かれ、伊藤さんは「あきらめない心」と題して夢を諦めない心を持つ大切さを訴えた。20歳の時に交通事故で右腕を失った伊藤さんは、義手を付けた日本初の看護師として働きながら競泳に取り組んだ。

伊藤さんは中学2年時に出会った担任教師の常に熱心な姿を見て「かっこいい大人になる」と看護師になる決意を固めた。看護の専門学校に進み、実習に向かう途中で事故に遭い、右腕を失った。「こんなはずじゃない、人生やり直したいと泣かない日はなかった」と失意の底に沈んだ。

復学を決めた伊藤さんはリハビリの病院に通う中で車いすバスケに出合い「腕がないことを言い訳にして逃げていた。強い人間になる」と幼少時代に習っていた水泳を再開した。絶対に日本代表になると強い覚悟で臨み、それを実現。北京パラリンピックでは100メートル平泳ぎで4位入賞を果たした。

一人娘の育児をしながら講演活動をする伊藤さん。常に夫や両親などへの感謝を抱いているという。軽妙な語り口で会場を笑いと涙に包んだ講演の最後には、専用の義手を付けて水泳同様に幼少時代に習ったバイオリン演奏も披露。「傷があることで人の心の温かさが分かる」と笑顔で締めた。(澤田将生)

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