台風接近、JR東日本が初の「計画運休」 駅構内は閑散

 台風24号の接近に伴い、神奈川県内でも休日の足が大きく乱れた。JR東日本が初めて実施した「計画運休」。県内最大のターミナル、横浜駅では利用客に早めの帰宅を促すアナウンスが繰り返され、家路を急ぐ買い物客らの姿が目立った。

 同日夜、横須賀市の男子高校生(18)は「最寄り駅から自宅まで歩くので、雨が強くなる前に帰りたい」。最終電車を逃したという群馬県の外国人男性(30)は「台風で電車が早く終わるとは思わなかった。今夜は帰れない」と困惑した表情を浮かべた。駅周辺のデパートなども閉店時間を数時間繰り上げ、駅構内は閑散とした。

 私鉄でも運休や間引き運転が相次ぎ、多くの交通機関利用者に混乱が広がった。一方、高波の影響で西湘バイパス下り線と国道135号の上下線が通行止めとなった。

JR各線の運行が順次止められる午後8時過ぎ、人影が途絶えたホーム=午後8時8分、JR横浜駅

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