「紙の札束」で発覚免れ次男に渡す 元係長と次男を起訴

©株式会社千葉日報社

 女が勤務先のJAとうかつ中央・松戸南支店(松戸市上本郷)から現金を盗んだ事件で、千葉地検松戸支部は1日、窃盗の罪で元係長、松永かおり容疑者(53)=懲戒解雇、同市六高台5=を、また、盗んだ金と知りながら受け取ったとして組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の罪で、次男の西弘樹容疑者(22)=住所不定=をそれぞれ起訴した。

 同支店は松永被告が計9633万円を着服していたとして県警に被害届を提出しており、県警は松永被告が着服を繰り返し西被告に現金を渡していたとみて、全額の裏付けを進める。

 起訴状などによると、松永被告は同支店に勤務していた6月15日午後0時40分ごろ、同支店から現金700万円を盗み、約3時間後、西被告が支店裏口で現金を受け取ったとしている。

 同18日に行った抜き打ちの内部監査で着服が発覚。松永被告は昨年7月から着服していたことを認めた。金庫の金を盗んだ際は、紙幣と同じ大きさの紙の束を入れた袋を金庫にしまって発覚を免れていた。

 捜査関係者によると、松永被告は盗んだ金はほぼすべて西被告に渡していた。西被告は「就職先の開発費が必要」などと松永被告に繰り返し金を無心し、実際は遊興費に充てていたとみられる。