【本庶佑さんの軌跡】ノーベル医学生理学賞 写真特集

受賞の発表を受け、京都大の研究チームのメンバーらに囲まれ笑顔を見せる本庶佑京都大特別教授=2018年10月1日夜(中列右から3人目、スウェーデン・カロリンスカ研究所提供)

 京都大特別教授、本庶佑さんのノーベル医学生理学賞の受賞が決まった。受賞理由は「免疫反応を抑制することによるがん治療法の発見」。この発見はさまざまな臓器のがんに効果が認められた治療薬「オプジーボ」として実用化された。免疫の力を強め、がんと戦う「がん免疫療法」の時代を切り開いた日本発の成果が認められた。「重い病気から回復し『元気になったのは、あなたのおかげ』と言われることがあると、本当に研究としては意味があったと思う」と、本庶さんは記者会見で述べた。日本人のノーベル賞受賞は2年ぶり、26人目。本庶佑さんのこれまでの軌跡を写真でまとめた。(構成 共同通信=柴田友明)

左は2016年、インタビューに答える本庶佑さん、右は1996年、京都大医学部長時代に記者会見する本庶佑さん

【2013年文化勲章を受賞した際 本庶佑さんの語録】

 「研究者はエゴイスティックな人生を歩まなければならない。こんなご褒美をいただけたのは迷惑を掛けてきた家内のおかげかな」

 (自身が1990年代に見つけた免疫抑制物質をきっかけに、新たな抗がん剤の開発が進んでいることについて)「社会に還元するまでに時間がかかるが、基礎研究は重要。それを多くの人に知ってもらいたい」

 (若い研究者に対して)「定説を覆すことで新たな世界が広がる。挑戦的な研究に取り組んで」「自然の現象は奥深いところにいろんなものが隠れている」

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2018年10月1日、ノーベル医学生理学賞の発表会場に映し出された、本庶佑京都大特別教授(右)と、米テキサス大のジェームズ・アリソン教授=ストックホルムのカロリンスカ研究所(ロイター=共同)

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京都大特別教授の本庶佑氏がノーベル医学生理学賞に決まったニュースを伝える大型モニター=2018年10月1日午後、東京・有楽町

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記者会見場に向かう本庶佑京都大特別教授=2018年10月1日午後6時58分、京都市

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ノーベル医学生理学賞の受賞が決まり、記者会見する本庶佑京都大特別教授=2018年10月1日午後7時26分、京都市

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2016年11月、第32回京都賞を受賞した本庶佑・京都大特別教授(中央)=京都市

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文化勲章の親授式を終え、記念写真に納まる本庶佑氏(左端)。右端は高倉健氏=2013年11月

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大阪大での本庶佑氏(右端)=1983年(本人提供)

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京都大での本庶佑さん(中央)=1985年(本人提供)

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