京都大特別教授、本庶佑さんのノーベル医学生理学賞の受賞が決まった。受賞理由は「免疫反応を抑制することによるがん治療法の発見」。この発見はさまざまな臓器のがんに効果が認められた治療薬「オプジーボ」として実用化された。免疫の力を強め、がんと戦う「がん免疫療法」の時代を切り開いた日本発の成果が認められた。「重い病気から回復し『元気になったのは、あなたのおかげ』と言われることがあると、本当に研究としては意味があったと思う」と、本庶さんは記者会見で述べた。日本人のノーベル賞受賞は2年ぶり、26人目。本庶佑さんのこれまでの軌跡を写真でまとめた。(構成 共同通信=柴田友明)
【2013年文化勲章を受賞した際 本庶佑さんの語録】
「研究者はエゴイスティックな人生を歩まなければならない。こんなご褒美をいただけたのは迷惑を掛けてきた家内のおかげかな」
(自身が1990年代に見つけた免疫抑制物質をきっかけに、新たな抗がん剤の開発が進んでいることについて)「社会に還元するまでに時間がかかるが、基礎研究は重要。それを多くの人に知ってもらいたい」
(若い研究者に対して)「定説を覆すことで新たな世界が広がる。挑戦的な研究に取り組んで」「自然の現象は奥深いところにいろんなものが隠れている」
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