口之津の小中高3校英語教諭ら 互いの授業を見学 小学校必修化に向け連携

 2020年度の小学校の英語必修化に向けて連携を強化しようと、長崎県南島原市口之津町内の県立口加高、市立口之津中、市立口之津小の3校の英語教諭ら約20人が9月25日、互いの授業を見学し、感想や授業改善のアイデアを出し合った。
 県教委は本年度、英語教育の小中高校地域連携のモデルとして口加高と県立壱岐高を指定。離島で実施されている小中高校一貫教育が導入されていない地域で、小中高校の英語教諭が本格的に連携するのは県内で初めて。
 授業見学は口加高からスタート。言語や宗教などのヒントから国を当てるクイズを通し、文法を学ぶ1年生の授業を視察した。口之津小では、6年生が互いにインタビューし合って夏休みの思い出をまとめ、英語で発表する様子を見学した。
 その後、アドバイザーの廣江顕長崎大教授や各校の教諭ら参加者が授業研究の会合を開き、感想を発表。「単に英語の技能を伝えるだけでなく、まず子どもを『知りたい、伝えたい』という気持ちにさせる場面の設定が大切」「外国語指導助手(ALT)の先生に担ってもらう役割を増やすといいかもしれない」などと改善の意見が出た。10月下旬に市立口之津中でも授業見学を実施する。

授業を見学する教員ら=南島原市、口之津小

© 株式会社長崎新聞社