アユの産卵 お手伝い 彼杵小児童が堤防作り

 長崎県東彼東彼杵町蔵本郷の町立彼杵小(原源吾校長)の4年生37人が9月28日、近くの彼杵川下流に石を並べて、アユの産卵場作りに取り組んだ。
 彼杵川では、住民らによる浄化活動や県の河川整備の効果で2010年にアユの遡上(そじょう)が確認された。児童らは11年から授業の一環で、生息観察などに取り組んでいる。
 アユは、秋に流れが緩やかで小石の多い川底に卵を産むとされる。児童は、地元の自然保護グループ「東彼杵清流会」やNPO法人「長崎海洋環境研究会」のメンバーの指導を受け、川底に石を敷き詰めて産卵場を作った。卵が流されないように少し下流に石を並べて堤防にした。
 釣本愛さん(10)は「大きな石を運ぶのが大変だった」、山田茉季さん(9)は「毎年アユが卵を産みに来てくれるとうれしい」と話した。

石を並べて堤防を作る児童=東彼杵町

© 株式会社長崎新聞社