高層マンションの建設が続く川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺の再開発に反対する住民グループ「小杉・丸子まちづくりの会」は1日、まちづくりの見直しを求める陳情を市議会に提出した。
陳情では、再開発による急激な人口増で、駅の混雑や待機児童の急増、ビル風被害といった深刻な影響が市民生活に及んでいると指摘。同駅のホームドア設置▽認可保育園の増設▽ビル風と日照不足への対策▽超高層建設のまちづくりの見直し-を求めている。
同会は、タワーマンションの建設計画が同駅北側の低層住宅地に広がっている現状に危機感を募らせ、陳情提出に踏み切ったという。同日記者会見した橋本稔代表は、同会が2017年に実施した住民アンケートの結果を示し、「ビル風や駅の混雑などへの不満が浮き彫りになり、住んでよかったとは思えない街になっている」と強調=写真。容積率や高さ制限の緩和が過剰な開発と都市計画上の問題を招いているとし、「人口減少時代を見据えて規制強化に転じ、住民を優先するまちづくりに転換してほしい」と訴えた。