久原本家と平戸市や新上五島町などアゴの食文化発信 「九州あご文化推進委員会」を発足

 九州に伝わるアゴ(トビウオ)の豊かな食文化を広く発信しようと、長崎県平戸市、長崎県新上五島町、鹿児島県屋久島町の1市2町と、アゴだしの商品を多く手掛ける久原本家グループ(福岡県久山町)は1日、「九州あご文化推進委員会」を発足させた。まずはホームページを中心にPR活動をする。

 アゴだしブームなどで注目が高まり、関連商品が多く販売されている一方、アゴ自体があまり知られていないとの思いから、アゴの特長、おいしさ、食文化を広めたいと始めた。構成する1市2町はアゴの日本有数の漁獲地で、平戸市と新上五島町ではアゴだしの原料となるアゴが取れる。屋久島町にはアゴを使った多彩な料理があるという。

 委員会のHPでは、アゴの説明、漁法、栄養価のほか、平戸名物の「あごだしちゃんこ鍋」や、新上五島町のアゴのオイル漬けなどを紹介している。19~21日には、福岡県久山町の久原本家総本店で開く「あご祭り」に出展して消費者にアピールし、来年春にはアゴのPR冊子を発刊する予定という。

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