エンゼルス・大谷のトミー・ジョン手術が無事に終了

日本時間10月2日、エンゼルスのビリー・エプラーGMは大谷翔平のトミー・ジョン手術が無事に終了したことを発表した。今回の手術はロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師によって行われた。

エプラーは「医師は彼が目にしたものについて満足していたし、回復のプロセスについても自信を持っているようだった」と語り、大谷の手術が無事に終了したことを報告した。今回のトミー・ジョン手術により大谷が再びメジャーのマウンドに立つのは2020年まで待たねばならないことはほぼ確実。来季の大谷はリハビリに取り組みつつ、指名打者として多くの出場機会を得ることになるだろう。

「現時点で判断するのは難しい」とエプラーが語ったように、2019年シーズンに大谷が打者としてどれくらいの出場機会を得られるかどうかは不透明だ。打者としての出場が投手としてのリハビリに悪影響を及ぼすと判断されれば、打者としての出場機会が非常に限られたものになる可能性もある。しかし、一般的には投手よりも野手のほうがトミー・ジョン手術からの戦列復帰は早く、昨季途中にトミー・ジョン手術を受けたグレイバー・トーレス(ヤンキース)は今年4月にメジャーデビューを果たして正二塁手として活躍。今年5月にトミー・ジョン手術を受けたコリー・シーガー(ドジャース)も来季は開幕からフル稼働できる見込みである。

今季の後半戦で示したように、投手としてチームに貢献できなくとも打者として貢献できるのが「二刀流」をこなす大谷の魅力でもある。打者として104試合に出場し、打率.285、22本塁打、OPS.925の好成績をマークした大谷の打棒はチームに不可欠であり、1年間打者に専念したときにどのような成績を残すのかという点にも大きな注目が集まることになるだろう。充実のルーキーイヤーを終えたばかりの大谷だが、トミー・ジョン手術が無事に終了し、来季に向けての準備はすでに始まっている。

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