民間初の月旅行が話題になっている一方で「日本の年間唐揚げ消費量も月まで往復できる」との調査結果が発表された。
ニチレイフーズは、全国の鶏の唐揚げ年間消費量が約220億個(推計値)だったとの調査結果を公表した。唐揚げ1個を長さ4センチで換算すると約89万キロに及び、これは積み上げると地球から月までの距離の約2・3倍に相当。日本列島に端から並べると145往復できるという。
調査は6月22日~25日にインターネットで実施。行楽シーズンでお弁当に唐揚げを入れる機会が増える10月に合わせて発表した。全国の20~79歳の男女13922人と、唐揚げの愛好家330人を対象としている。
調査結果によると、1人あたりの消費量は年間約240個。愛好家はその4倍の約1000個を食べている。都道府県別では、養鶏所が多い青森県の1カ月の消費量が32個で最も多く、2位に大阪府の30・9個が続いた。調査には10代が含まれていないため、実際の消費量はさらに上回るとみられる。
愛好家でつくる日本唐揚協会によると、全国の唐揚げ専門店は2011年には420店だったが、18年4月時点では1408店に増加。唐揚げは手作りや惣菜に加え、冷凍食品としての購入も多い。またおかずだけでなくビールのおつまみとしても定番となっており、消費量が膨らんだ。ニチレイフーズの担当者は「国民食となる日も近い」と話している。 (共同通信=関かおり)